パチスロ 朝一 打つ なら 【前編】 未来の選択肢を広げるために ~Care4U が学生に届ける
“自分の身体と心を知る学び”~
株式会社TGP
代表取締役 東尾 理子さん、
プロデューサー 森 瞳さん、
ディレクター 佐藤 高輝さん

「自分の身体や性に関する知識は、困ってから身につけるものではなく、もっと早い段階で、きちんと届けるべきもの」。自身の不妊治療を通して、その思いを強くした東尾さん、森さん、佐藤さん。教育現場へのアプローチを模索する中、生理用ナプキンの寄贈を入口に、包括的性教育を日常の中で自然に届ける仕組みを形にしてきました。「Care4U(ケア・フォー・ユー)」と名付けられたこのプロジェクトは、現在、全国68校に広がっています(2026年1月時点)。取り組みを通して見えてきた手応えや課題、そして包括的性教育の普及がもたらす社会の姿について伺いました。

ナプキン寄贈を入口に、包括的性教育が動き出した一年

2025年を振り返って、どんな一年でしたか。

東尾一言で言うと、たくさん学校を回った一年でしたね。

たくさん行きましたね。
私たちは活動を始めてからずっと、「将来の妊娠や出産という、自分の身体に関わる大切な情報を、どうやって学生さんたちに届けるか」という問いと向き合ってきました。試行錯誤を重ねる中でたどり着いたのが、学校への生理用ナプキン(以下、ナプキン)寄贈を入口に、包括的性教育につなげる形です。ようやく教育に手が届くようになり、少しずつ門が開き始めた――そんな手応えを感じられた一年でした。

※性や生殖の知識だけにとどまらず、人権・関係性・ジェンダー・安全・自己肯定感など、“自分と他者を大切にして生きるための力”を育てる生涯教育

なぜ、「学生に性教育を届けること」にこだわったのでしょうか。

私たちが不妊治療を経験する中で突きつけられたのが、生殖に関する正しい知識について、ほとんど何も知らなかったという事実でした。
「これは、いつ学ぶべきことだったのだろう」「もっと早く知っていれば、違っていたかもしれない」――その思いは今も後悔として残っています。だからこそ、同じ思いを次の世代の人たちにはしてほしくない。自分の身体や性に関する知識は、困ってからではなく、もっと早い段階できちんと届けるべきものだと考えています。

東尾若い頃から自分の身体や将来の妊娠について正しく理解し、生活やパチスロ​​に向き合う「プレコンセプションケア」は、そのための重要な視点です。そして、それを本当の意味で身につけていく出発点は、やはり学生時代だと感じています。
一方で、日本の教育現場では、性教育はいまだ扱いづらいテーマです。私たちも「性教育」だけを前面に掲げて学校とコミュニケーションをとることの難しさを感じてきました。そうした中、ナプキン寄贈を入口に、必要な知識を日常の中でさりげなく届けるこの形は、現場の感覚にも少しずつ受け入れられ、今では全国の学校へと広がりを見せています。

※妊娠の有無や希望にかかわらず、若い世代が自分の将来のパチスロ​​やライフプランを見すえ、身体・心理・社会面からパチスロ​​を整えていくための、妊娠前からの包括的なヘルスケア

プレコンセプションケアについてはこちらをチェック

プレコンセプションケアとは?生活習慣を見直して妊娠前からのパチスロ​​づくりへ
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つながって支える自分らしい妊活-“プレコン”を合言葉に、広がる世界-Vol.5
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不妊治療支援活動の現在地——2025年の取り組みから

✔ 妊活支援コミュニティ
15年続く活動と、変わらない当事者の悩み

まずは、TGPさんの原点でもある不妊治療支援活動について、2025年のアップデートを伺いたいと思います。はじめに、コミュニティ運営からお願いします。

2025年には、オンラインサロン「妊活研究会」から、より多くの人に開かれた形として、LINEのオープンチャット「みんなの妊活 by.妊活の歩み方」をベースとしたコミュニティへと移行しました。週1回のZoomお話会と月1回のお茶会は引き続き開催しています。

お茶会の様子(新宿、麻布十番、六本木などで開催)

当事者同士が支え合うコミュニティの運営を始めて15年になりますが、それぞれが抱えている悩みは、ずっと変わらないと感じています。

※東尾さんと森さんが初めてお茶会で出会い意気投合したことから始まった活動は「NPO法人umi~卵子の老化を考える会~」 の活動を通じて15年もの時を経て「妊活研究会(現 妊活の歩み)」の発足へとつながっています。
(詳細記事はこちらから /tokushu/ninkatsu_vol2/

変わらず聞こえてくる悩みには、どのようなものがあるのでしょうか。

一番の悩みは「妊娠できないこと」ですが、そこにはさまざまな悩みが内包されています。経済的な負担、配偶者の理解、義母など周囲との関係、医療者との相性、仕事との両立――。さらに、お金も時間もかけているにもかかわらず、結果が得られないという理不尽さも重くのしかかります。こうした声は昔から変わらず聞かれます。

東尾不妊治療が保険適用となり、私たち自身が治療していた頃と比べれば、経済的な負担は確かに軽減されました。ただ、保険適用後に治療を始めた方々にとっても「不妊治療はお金がかかるもの」という感覚は依然として残っています。
何年たっても、同じ悩みを抱える人が後を絶たない——。その状況へのもどかしさが、不妊治療に至るもっと前の段階から関わる取り組みとして、学生への包括的性教育に力を注いでいる理由です。

一方で、今まさに悩みの渦中にいる方々に寄り添い続けることも、私たちにとっては変わらず大切な役割です。活動の形は少しずつ変わってきましたが、取り組みの本質は変わっていません。こうした関わりを続けていくことは、私たちのライフワークにもなっています。

✔ ポータルサイト『妊活の歩み方』
納得して施設を選ぶために必要な情報を届ける

ポータルサイト『』では、医療記事や体験談なども掲載されていますね。

毎月およそ10本の記事を更新しています。医師監修の医療記事に加え、栄養学や東洋医学に関するトピックス、当事者による体験記まで、内容は幅広いですね。先ほどお話ししたオープンチャットには当事者のリアルな声が日々集まってくるので、題材に困ることはありません。たとえば「卵管造影検査は痛いのか」「検査の日は仕事を休んだのか」といった声が上がると、チャット内でアンケートを行い、その結果をまとめて記事にすることもあります。

東尾もう一つ力を入れているのが「施設検索」です。現在、全国約650軒の不妊治療施設が登録されており、一般的な情報にとどまらず、他ではあまり見られない専門性の高い検査や治療内容まで幅広く検索できる点が大きな特徴です。
施設には毎年アンケートをお願いし、情報は継続的に更新しています。すべての施設から十分な回答が得られるわけではありませんが、中には細かな項目まですべて答えてくださる施設もあります。そうした詳細な情報がそろうと、患者さんも治療のイメージをより具体的に描けるようになり、「ここなら自分に合いそうだ」と、安心して施設を選ぶことができます。

施設検索の画面。多種多様な条件から、一人ひとりの目的や状況に合った施設を探し出すことができる。

また、施設の「口コミ」は掲載していません。個人の主観が色濃く反映されがちな評価は他のサイトに委ね、私たちは客観的な事実を伝えることに徹しています。
不妊治療は一人ひとり状況が異なり、かけられる時間や治療回数にも限りがあります。だからこそ、「どの施設で治療を受けるか」の判断はとても重要。他人の意見に流されるのではなく、自分自身が納得して選ぶため、必要な情報を届けたいと考えています。

✔ 企業研修
個人の選択を支え、チーム力を高めるための基礎知識

2025年は、企業での研修も数多く実施されたそうですね。

東尾ご依頼いただいた企業で全社員向けの研修などを実施しています。月経が仕事のパフォーマンスに及ぼす影響や、不妊治療と仕事の両立への理解を深めてもらうことなどを目的にしています。

佐藤研修では、産む・産まないにかかわらず、自分の身体を理解したうえで、仕事やキャリア、これからの生き方をどう描くか――パチスロ​​を含めたライフデザインの大切さも伝えています。
たとえば、不妊治療も早い段階に始められれば、通院頻度を抑えながら、仕事と無理なく両立できるケースがあります。一方でケアを先送りにし、体外受精が必要な段階になると、通院の負担が一気に増え、キャリアへの影響も大きくなりがちです。こうした現実を踏まえ、「知っておくこと」の大切さをお話ししています。

企業研修では、参加者の多くが男性社員という環境の中、月経や不妊治療の大変さを共有。
医師による講義に加え、東尾さんらが自身の経験を交え、明るく前向きに伝える。

東尾全社員の方を対象に行うことが多いですが、特に管理職の方には必須でご参加いただきたいと思っています。

佐藤また、こうしたテーマは“自分ごと”にとどまらず、チームとして成果を上げていくうえで、全員が共有しておくべき知識だと考えています。誰かが悩みに直面したときに支え合うには、企業の中でこうした知識が共通認識として根付いていることが重要。研修では、そういった視点もお伝えしています。
男性参加者からは、「初めて知ることばかりだった」「考えるきっかけになった」といったフィードバックが多く寄せられています。研修中にピルについて質問が出るなど、関心の広がりも感じられます。また、不妊治療に取り組む当事者からは、「研修をきっかけに上司に治療のことを伝え、仕事と両立しやすくなりました。ありがとうございました」といった感謝の言葉も届いています。

東尾企業の中には「産むことを勧めるメッセージとして受け取られるのではないか」と懸念して、研修の導入を見送られるケースもあります。ただ、私たちが大切にしているのは、将来を考える際の材料となる情報を、きちんと共有することです。情報があるからこそ納得のいく選択ができる。そのための環境を整えていきたいと考えています。

(取材日時:2026年1月8日 取材場所:パチスロ本社)

後編では、Care4Uの具体的な活動と包括的性教育授業の様子をお届けします。

  • 東尾 理子(ひがしお・りこ)
    2年の妊活を経て3児を出産。自身の経験から妊活支援団体TGPを設立し、正しい知識の発信や交流活動を展開。学生への包括的性教育の普及にも力を注ぎ、将来の選択を支える活動を行っている。
  • 森 瞳(もり・ひとみ)
    不妊治療当事者として患者の声に寄り添い、全国のクリニック取材を重ね患者と医療者をつなぐ活動を展開。男女とも当事者として捉え、自分の意思で選択できる社会を目指し妊活支援を届けている。
  • 佐藤 高輝(さとう・こうき)
    NPO法人フォレシア代表理事。2021年から株式会社TGPに参画。不妊治療を経験した当事者として、不妊治療と仕事の両立支援や、プレコンセプションケアの啓発・健診事業を多数の自治体と連携して実施している。
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妊活についてはこちらをチェック

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TGPの活動の経緯についてはこちらをチェック

/tokushu/ninkatsu_vol1/

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